synopsis
「答えがない」がこたえになる物語。
黒髪の双子男子がバディを組む、少しダウナーなお仕事系異能サスペンス連作
大戦後、人口比率は逆転し、能力を使える人間は絶滅の途にあった。主人公・セイは、能力者として生まれ、そして一度死んだ。その心は滞留し、病んだままだ。
「整合性」というたった一つのルールに深く支配されたこの世界では、歪みによる超自然現象が人を惑わす。そういった事件の調査官を『検校(けんぎょう)』と呼んだ。
その日は、国連からの新メンバーを迎え入れる日だった。セイがバディを組むのはその中の一人だという。セレモニーへ向かう回廊、窓の外ではやまない雨が降っている――。